二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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「なにしに来たの!?」 「「ごめんなさい、ごめんなさい~!!」」 条件反射で謝ってしまってから、ハッと思い出す。 「「じゃないだろ!?」」 「なに!?」 「「ごめんなさい~ じゃなくて!!」」 恐怖に震えながらも、頑張ってなけなしの勇気を振り絞り、魔女(和美)に立ち向かう。 「俺達のメアドを50円で売っただろ!?」 和美は、あっという顔をして目を反らした。 「和美ちゃん、酷いよ~」 「仕方ないじゃない コーヒー買おうとしたら、50円足りなかったんだもの」 えっ、そんな事で俺達の個人情報売られたの……? 「それに、中谷ってケチでさあ 2人で50円に値切ってきたんだから」 えっ、俺達って、2人で50円だったの? じゃあ、1人だったら……25円!? 「たけちゃん……なんか俺、人間として生きていく自信…なくなったよ……」 「奇遇だね、いっちゃん…俺もだよ……」 ガックリと項垂れて、俺達は歩き出した。 「おーい、もう良いのー?」 後ろで和美が何か言ってるけど…どうでも良いや…… もう、知らない!! どうせ俺達は、2人揃ってやっと50円なんだから…… はあ、虚しい……
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