二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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「「はぁ~」」 揃って溜め息が出る… 「おっ、暗いなあ~ どうしたどうした、平凡兄弟?」 鼻歌混じりにたか兄がやって来た。 「たか兄、店は?」 問いかける尊の頭を大きな手でグリグリ撫で回していたたか兄は、俺にお茶碗を差し出しながら答える。 「バイト君が入った。和泉、飯!」 「はい、はい」 俺が食事の用意を始めると、尊がじっとりとたか兄を睨んだ。 「たか兄、いっちゃんはたか兄の彼女でも奥さんでもないんだから、感謝しながら頼まないと駄目だよ?」 「和泉は家に嫁に来る予定だから、良いんだよ」 たか兄の爆弾発言に、俺と尊は馬鹿みたいに口をあんぐりと開けてしまった!! 「「いつ、そんな予定がたったの!?」」 「えっ、だって親父が『どうせお前等2人、揃って売れ残るんだから結婚しちまえ』って言ってたじゃないか!!」 「「たか兄、馬鹿!? 馬鹿なの!?」」 あんなの酔っ払ったおじさんの戯言じゃないか!! 第一、男同士は結婚出来ません!! それに、何で俺が嫁!? そう言ってやると、たか兄は『え゙ー』と抗議の声を上げた。 「つまんねえ~」 つまれよ、まったく!!
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