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たか兄は、酷く残念な人だ…特に、頭が…
黒岩 崇、22歳、職業・お巡りさん(交通課勤務)、将来の夢は刑事になる事、おじさん似の強面系イケメンで身長は195もある。 黙ってれば、凄くもてる。 黙ってれば、である。
一度口を開くと、聞いてるこちらが死にたくなる程、宇宙的なボケを吐きまくる。
そして、彼女に捨てられる。
その無限ループを繰り返し、付き合った彼女は山程いるのに、みんな短命で終わる。
「たか兄、それじゃ結婚なんて、一生無理だよ…」
容赦ない尊の言葉に、たか兄はあっけらかんと笑う。
「ん゙~、そしたら和泉を嫁に貰うからいいや、タケ、後で返せって言っても和泉やらないぞ?」
「「だから、男同士は結婚出来ません!!」」
「え゙~、いいじゃん、適当に誤魔化しちまえば~」
「「出来るか!!」」
もう、止めとこ!!
疲れるだけだ。
「もういいから、たか兄、早く食べちゃって 俺、そろそろ帰るから」
「あっ、バイクで送ってやる」
はいはい、宜しくっと空返事をする俺に、尊が思い出した様に再度訊いてきた。
「いっちゃん、どうする?」
ああ、どうしようか…?
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