二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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『レッサーパンダ・ストラップ』は欲しい… 凄く欲しいけど、伊織を敵に回すなんて、チキンでヘタレな俺達には絶対無理!! 地球が滅んでも、無理!! 「伊織は怖いけど…俺、やっぱり欲しい…」 いつになく熱心な尊… 俺よりも欲しがってたもんなあ~ 「なに、なに?」 くわえ箸をしたたか兄が、話しに割り込んできた。 残念な頭の人でも俺達より長く生きてるんだ、なんとか言う族の総長もやってたし、少しは良い助言を出してくれるかもしれない。 と考えて、これ迄の経緯をたか兄に話した。 「ふ~ん、和泉、お茶」 湯飲みを差し出すたか兄は、珍しく真面目な表情を浮かべていた。 「アレだな、要するに、仲間にはなるが、面と向かっては闘わない…って条件付けちまえば良いんだよ」 「「どうやって?」」 「知らん、自分達で考えろ」 所詮、此の程度の人か… 残念!! 「闘わないってのは、無理だろ?」 新たな声が、リビングに続くドアから聞こえてくる。 此の声は、たく兄だ。 たか兄とは正反対に、たく兄は頭が良い。 話しを聞いてたらしいし、説明もいらないよな? 俺達は期待の眼差しを、現れたたく兄に向けた。
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