二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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確かに、尊のゲームの腕前は達人級だ。 伊織の奴でさえ、尊にはゲームじゃかなわない。 ゲームに行き詰まった時、よく尊に手伝ってもらっている。 「尊にはそれしかないから、仕方ないか… 尊は、今後一切ゲーム関係で伊織に関わらない――というのは、どう?」 ちょっと弱いけど、とたく兄は付け加える。 「兎に角、出来る範囲の反抗がお前達の闘い方、と押し切るんだね」 どうやら俺達には、たく兄が教えてくれた案しかなさそうだが……。 『レッサーパンダ・ストラップ』は絶対欲しい!! 尊の為にも、絶対手に入れたい!! でも、出来るだろうか……? イマイチ踏み出せないで渋る俺達に、更にたく兄は畳み掛ける。 「まあ、伊織だけに逆らうって言うのもあからさまだから、ここは一つ和美にも強制的に協力させてしまおうか?」 「「和美(ちゃん)に?」」 たく兄は頷く。 「言うなればこれは、『レッサーパンダ・ストラップを手に入れよう+上手いこと二兎ゲットだ作戦』 になる」 ながっ!! 長過ぎる作戦名だよ、たく兄!! 「でも、二兎って、何?」 たく兄はにっこりと笑う。 .
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