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確かに、尊のゲームの腕前は達人級だ。
伊織の奴でさえ、尊にはゲームじゃかなわない。
ゲームに行き詰まった時、よく尊に手伝ってもらっている。
「尊にはそれしかないから、仕方ないか… 尊は、今後一切ゲーム関係で伊織に関わらない――というのは、どう?」
ちょっと弱いけど、とたく兄は付け加える。
「兎に角、出来る範囲の反抗がお前達の闘い方、と押し切るんだね」
どうやら俺達には、たく兄が教えてくれた案しかなさそうだが……。
『レッサーパンダ・ストラップ』は絶対欲しい!!
尊の為にも、絶対手に入れたい!!
でも、出来るだろうか……?
イマイチ踏み出せないで渋る俺達に、更にたく兄は畳み掛ける。
「まあ、伊織だけに逆らうって言うのもあからさまだから、ここは一つ和美にも強制的に協力させてしまおうか?」
「「和美(ちゃん)に?」」
たく兄は頷く。
「言うなればこれは、『レッサーパンダ・ストラップを手に入れよう+上手いこと二兎ゲットだ作戦』 になる」
ながっ!! 長過ぎる作戦名だよ、たく兄!!
「でも、二兎って、何?」
たく兄はにっこりと笑う。
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