一匹目 レッサーパンダは 来る!?

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「「頂きます」」 2人同時に食べ出す。 「はあぁ~美味しいねぇ~。 いっちゃんの卵焼きは、相変わらず俺好みで、疲れがとれるよ~」 「たけちゃんのミルクティーだって、ささくれた心を癒してくれるよぉ~」 「「はあぁ~幸せだねぇ~」」 等と2人してまったり食事をしていると、 「なあなあ」 横から呼び掛けられた。 横に居たのは、1年にして生徒会の役員に抜擢された庶務の 松平 仁(マツダイラ ジン)君だ。 明るく元気なイケメンくんだが、長身が多いこのクラスでは172センチの身長は親しみを持てる、なかなか好人物だ。 「何かな、まっつぁん?」 「まっつぁんって……まあ良いか」 俺の言葉に妥協しつつ、松平は手近な椅子に座った。 「その弁当って、いつも成瀬が作ってるのか?」 「その通り。 因みに飲み物はたけちゃんが担当だ」 えへん、と答えれば、何故か松平は微妙な顔をした。 なんだ? なにかしらん?
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