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「和泉は結局 『和美のお兄ちゃん』 なんだよ」
意味が解らない……。
「和泉が和美に逆らえないのは、お兄ちゃんだからだよ?」
やっぱり、解らない。
首を傾げる俺に、黙って聞いていたたか兄が優しく言った。
「お兄ちゃんだから、可愛い『妹』に逆らえない。 お兄ちゃんだから、可愛い『妹』の言いなりになってしまう――か?」
たか兄の言葉に、たく兄は頷く。
「まあ無意識にやっているから、和泉は気付いてなかったみたいだけどね?」
そう……なのか……?
「あぁ、そうか、だからいっちゃんは、伊織に逆らえても和美ちゃんには出来ない、ってなるのか~」
尊が納得顔で言う。
そうなんだろうか、俺ってそうなんだろうか……?
だったら俺って――
「シスコン!?」
「「物凄い『シスコン』だな」」
うわぁ、たか兄とたく兄がハモって肯定したよ!?
「しかも、『ドM的シスコン』だな、これは」
うきゃぁー!! たか兄が余計な事言った!!
「違うからね、俺ドMじゃないからね!?」
まあまあ、とたく兄が俺を宥める。
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