二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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「当然レッサーパンダとて、例外じゃない」 「「えっ!?」」 あんなにラブリーチャーミーなレッサーパンダも、そんな凶暴なの!? 思わず尊と顔を見合わせてしまった。 「しかも、さっきも言った通り、腹黒い獣だ」 本当に、腹黒いって、見た目だけじゃないの!? 「「マジ!?」」 「まじ……かどうかは伝え聞きだから、断言出来ないがね?」 苦笑いしながら、たく兄は言う。 「何でも、最初は友好的に近付いて来て、相手が気を許した所で襲い掛かるとか、隙をついて獲物を横取りするとか――」 そ、それは確かに腹黒いかも……。 ちょっとビックリしている俺達を、たく兄の隣で、何故か妙な表情をしたたか兄が見詰めている。 「……ライオン モ ヨコドリスルゾ……シカモ ハイエナ カラ……」 何やらぼそりと呟いたたか兄が、たく兄の容赦ない肘鉄を脇腹に食らっていたが、何を口にしたのか俺達には聞こえなかった。
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