二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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俺達のような奴には、 『レッサーパンダ』 所か、なるったけ家人にバレない様に俺に噛み付く伊織んちのルノになるのさえ難しい……。 ルノ……何で俺だけ噛むんだろ……? 尊でさえ噛まれてないのに……何で? いやいや、今はそれ所じゃない!! レッサーパンダになるか、ならないか、だ!! 結論は―― 「無理だよ、たく兄~」 そう、絶対無理だ!! って、アレ? 答えたの、俺だけ? 尊の声がしない……? 横を見やると、尊は何やら真剣に考え込んでいた。 「たけちゃん?」 呼び掛ければ、尊はゆっくり顔を上げ、真っ直ぐ俺を見る。 その眼差しは、今まで見た事が無い程、真剣なものだった! 「いっちゃん、やってみようよ!!」 ガシリ、と俺の肩を掴む尊が……ちょっと怖い……。 「本当に腹黒くならなくても良いからさ、今だけ、ちょっとの間だけでもレッサーパンダになってみようよ!!」 尊は目をキラキラさせて、力強く言う。
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