二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

19/40
前へ
/3000ページ
次へ
「で、和泉はどうする?」 たく兄は、改めて俺に問い掛けた。 「タケは載る気みたいだけど、重要なのは和泉の方だしね?」 ゔっ、尊の期待の込められたキラキラおめめが眩しい~。 更に、たく兄は追い打ちを掛けて、煽ってくる。 「頑張れば、それなりに何とかなるぞ?」 「そうだよ、いっちゃん! 成せばなる、だよ!」 「それとも和泉は、今のまま 『伊織のペット』 と言われる 『ドMの究極シスコン』 で良いのかな?」 ぎぃゃぁぁぁ!! 俺だけ変な呼称が増えている!! やらないと俺は、社会的に抹消されてしまいそうな気配がしてきた!! どうする、どうする、俺!? キラキラおめめの尊とニコニコ顔のたく兄の背後にいるたか兄が、またまた奇妙な表情を浮かべている……何だろう……? 「……ダマサレルナ……タクハ イズミデ アソビタイダケダゾ……」 何かボソボソ言い出したたか兄だったが、たく兄による二度目の肘鉄攻撃によりテーブルに撃沈して、結局何を言いたかったのか分からなかった。 にしても、たか兄程の男を黙らすたく兄――恐るべし!!
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1077人が本棚に入れています
本棚に追加