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「で、和泉はどうする?」
たく兄は、改めて俺に問い掛けた。
「タケは載る気みたいだけど、重要なのは和泉の方だしね?」
ゔっ、尊の期待の込められたキラキラおめめが眩しい~。
更に、たく兄は追い打ちを掛けて、煽ってくる。
「頑張れば、それなりに何とかなるぞ?」
「そうだよ、いっちゃん! 成せばなる、だよ!」
「それとも和泉は、今のまま 『伊織のペット』 と言われる 『ドMの究極シスコン』 で良いのかな?」
ぎぃゃぁぁぁ!! 俺だけ変な呼称が増えている!!
やらないと俺は、社会的に抹消されてしまいそうな気配がしてきた!!
どうする、どうする、俺!?
キラキラおめめの尊とニコニコ顔のたく兄の背後にいるたか兄が、またまた奇妙な表情を浮かべている……何だろう……?
「……ダマサレルナ……タクハ イズミデ アソビタイダケダゾ……」
何かボソボソ言い出したたか兄だったが、たく兄による二度目の肘鉄攻撃によりテーブルに撃沈して、結局何を言いたかったのか分からなかった。
にしても、たか兄程の男を黙らすたく兄――恐るべし!!
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