二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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「まずは、和泉だ」 うん、と俺は頷く。 「和泉は、明日の朝、和美に宣言する事」 「宣言?」 「そう、明日の朝以降、和美の世話をしないとはっきり宣言する事」 有無を言わさないたく兄の口調に、俺は泣きたくなる……。 「いっちゃん、頑張って!?」 べそをかきそうになったが、尊の応援に、何とか耐えた。 鬼畜なたく兄は、そんな俺に構わず、ポンポンと指示を出していく。 「おばさんには俺から旨く言っておくから、和泉は暫くうちで生活する事」 一緒に居れば、俺は絶対和美の面倒を見るからだそうだ。 「……イズミガイルト ウマイメシニ アリツケル カラナ……」 ボソリと呟いたたか兄は、ジロリとたく兄に睨まれて目線を反らす。 今のは、俺にも聞こえた。 「いいね?」 たく兄に念押しされて、俺に否やはない。 俺が頷くと、たく兄は更に命じた。 「兎に角、きっぱり宣言する事だ」 それは俺自身の戒めにもなるから、きっぱり宣言する必要があるそうだ。
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