二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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「でも、迷惑かけたく無いよ……結局、俺の我儘みたいな事だし……」 「大丈夫、迷惑所か、快く引き受けてくれるさ」 我が子より可愛い和泉の為なら――と、たく兄は言った。 確かに伊織のお母さんは、俺を凄く可愛いがってくれる。 伊織のお母さんにとって、俺と和美も実の子とかわり無いそうだ。 まあ間違い無く、父さん亡き後、俺と和美をここまで育て上げてくれたのは、伊織のお母さんだ。 実の母さんより、母さんと言える人だ。 でも、だからこそ、迷惑かけたく無いんだけど……。 なぞとぐるぐる考えていたら、 「あーっ、もう、本当に和泉は!!」 急にたく兄が大声を上げて、驚く俺をぎゅっと抱き締めてきた。 「たく兄!?」 益々驚く俺の頭を、わしゃわしゃ掻き回す様に撫で繰り回した。 「和泉は、良い子過ぎ!! もっと周りに頼りな!!」 「いっちゃんは、気をつかい過ぎだよね?」 「だな、ガキの癖に、んなに気をつかうな」 尊やたか兄までそう言うけど、俺、別に気をつかってないよ? そう言ったら、3人に溜め息を付かれてしまった……。 なんで?
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