二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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でもね、と尊は言う。 「俺よりも小さい体で、俺よりも細い体で、伊織と和美ちゃんの攻撃にへこたれ無いいっちゃんが、格好良くって、なんだか酷く健気で……」 最悪だ……。 格好良いとか、健気とか、恥ずかしいよぉ〰 尊の言葉に遠い目をしてしまう俺を、尊は笑いながら見詰めた。 「もう友達になるしかないって思って、必死にいっちゃんを口説こうとしたら、いっちゃんったら……」 覚えてる。 「友達1号」 あの時、じっと俺を見てきた尊に、俺はそう言った。 尊は頷く。 「嬉しかった!!」 「俺だってたけちゃんに話し掛けられて凄く嬉しかったし、友達になれて泣きたくなる程幸せだったんだよ?」 尊の様に、進んで俺と友達になるなんて、貴重な存在だった。 大抵、伊織か和美に近付く手段として俺に近付く人ばかりで、尊みたいに純粋に俺と友達になろうなんて、全く居なかった。 なのに尊は、迷わず俺と親友になってくれた。 結局俺達って似た者同士だから、親友になれたって今なら解る。 尊と出会えて、本当に幸せだ!! 「うん、全て良し、だ!!」 纏めた俺に、3人は笑顔を見せた。
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