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そうさ、過去なんてなんだって良い、今は――
「たけちゃんと親友なんだから、鈍感でも良いや」
「俺もね、いっちゃんと一緒なら、何でも良いやって思う」
なぞと納得し合っていたら、たく兄に呆れられた溜め息を付かれてしまった……。
「本当にお前達、そっくりになったなあ」
思考回路が――と、たか兄にまで言われてしまいました、とさ。
「どっちがどっちに、似たんだろ?」
「混ざっちまってるから、わかんないぞ、こいつら……」
さらりと凄い事言ってるぞ、たか兄とたく兄――。
まあ、良いんじゃない?
良いの?
良いよ。
尊と以心伝心してたら、たく兄に止められた。
「2人共、不気味だから無言で語り合うな」
わかった、と頷く俺と尊を、たく兄は額に手を当てて呆れ返って見詰めていた。
「まったく、変な特技まで身に付けて……」
「「変かなあ」」
「「変だ!!」」
たか兄とたく兄に、声を合わせてきっぱり言われてしまった!!
変……かなあ……?
ほっとけば良いよ?
ん゙~、了解。
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