二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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「ったく!」 はあ~っ、と溜め息混じりにたく兄が溢す。 「まあ良い、時間もないしさっさと進めようか」 兎に角、俺は周りに頼る事になった。 たく兄のみならず、たか兄も全面的に協力するから、と言われてしまった。 母さんのみならず、伊織のお母さんにも協力を仰ぎ、他にも色々とたく兄が手を回してくれるそうだ。 なんだか随分大事になってきたが、大丈夫だろうか? そしてたく兄は、きっぱりと言った。 「最終的には、和泉のシスコン卒業だ!」 あれっ? レッサーパンダ・ストラップは……? 「たけちゃん……何か、目的が変わってしまったような気がするんだけど……?」 心配になって尊に訊いてみると、なんだか異様に燃え出したたく兄を不安そうに見ながら尊は頷いた。 「レッサーパンダ・ストラップ……二の次になってるね……?」 はあ~っ、と溜め息つく俺と尊に、たく兄は更に指示を出した。 「明日、2人は仲間になると答える前に、必ず条件を付け加える事を忘れないように!」 条件……。
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