二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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「和泉」 たく兄に呼ばれて、俺は首を傾げる。 そんな俺の頬に触れたたく兄は――いきなり俺の両頬を引っ張った!! 「!?」 突然の痛みにびっくりする俺に、たく兄の強い声が叩きつけられる。 「和泉!!」 「ひゃいっ!?」 頬が引っ張っられたままなので、返事が変だ――じゃなくて――痛い!! おもいっきし、痛いよ、たく兄!! ギブ、ギブ、とたく兄の手をぺちぺち叩けば、俺の頬はやっと解放された!! お帰り、俺のほっぺた!! ただいま!! ――って、ヒリヒリするぅ〰!! 「痛いよぉ~、たく兄ぃ」 「和泉が悪い!!」 まったく、とたく兄は怒り出した。 「ボケるのも大概にする事、少しは真面目にやる!!」 わかったか、と訊かれては頷くしかない。 渋々頷く俺は、不満を載せた上目遣い……。 たく兄は舌打ちして、また俺の頬に手を伸ばして来た。 慌てて俺は、たか兄の後ろに隠れた!! 「真面目にやります!! やります!!」 たか兄を防御壁にしていた俺を、たか兄が服の後ろ襟掴んでぶら下げて、たく兄の前に差し出しやがった!! たか兄の裏切り者ォ~。
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