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「敵じゃないでしょ?」
まったく……と、尊はぷっと頬を膨らまし、
「いっちゃんに任せとくと、俺、伊織に一生こきつかわれそうだから、真剣にやる!!」
はっきり、きっぱり宣言した!
わーい、尊が男前だ!!
格好良いぞ!
「いっちゃん! だから、真面目にやって!」
「……はい……」
ぐすん……
「たけちゃんが……怒った母さんみたいだ……」
「いっちゃんが真面目にやってくれたら、水族館に連れて行ってあげるから!」
「……本当?」
うん、と頷く尊。
「本当に本当?」
一応、念を押す。
「なんでいっちゃんは、こういう時だけ疑り深くなるのかなあ~」
尊が苦笑する。
「……俺、サン○ャイン水族館が良い……」
「ちゃっかり、はしっかりやるんだね?」
尊は呆れ返ったようだ。
俺と尊のやり取りを傍観していたたか兄が、
「わかった、俺が連れて行ってやる」
と、言った。
「たか兄、約束だよ!?」
たか兄は頷いたから、約束は間違いないぞ!!
おし、財布は確保した!!
ラッキー♪
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