二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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俺、小遣い少ないから、出掛ける時はいつも誰かの奢りなんだよねえ~。 俺の小遣い少ないのを知ってるから、皆も奢りで連れて行ってくれるし。 尊なんか、いつも奢ってくれて、ありがたいんだけど、流石に申し訳ないので、お昼の弁当を作る事にしたんだ。 そしたら、何故か伊織と和美の分まで作る事になって……。 尊の分は、良いの、俺から言った事だから! 良くないのは、伊織と和美! そうだ、そうだよ! すっかり忘れてた! 伊織と和美に弁当を作る必要なんて――まったく無い!! 2人共、昼飯代を含めた小遣い貰ってるんだし、俺が作る必要なんてまるっきり無いじゃないか!! 「いっちゃんが……燃え出した?」 俺は、ガシッと尊の肩を掴んだ。 「たけちゃん!! 俺、今、気付いた!!」 「何を?」 「伊織と和美に弁当作ってやる必要なんて無い、って事に!!」 「「「今更!?」」」 『T三兄弟』 に驚かれたぞ!? なんで!? 「和泉……寧ろ、俺達の方が訊きたい……なんで今まで弁当を作ってたんだ?」 えっ? えっとー、えーと…… 「なんでだろ?」 理由は覚えて無い!!
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