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俺、小遣い少ないから、出掛ける時はいつも誰かの奢りなんだよねえ~。
俺の小遣い少ないのを知ってるから、皆も奢りで連れて行ってくれるし。
尊なんか、いつも奢ってくれて、ありがたいんだけど、流石に申し訳ないので、お昼の弁当を作る事にしたんだ。
そしたら、何故か伊織と和美の分まで作る事になって……。
尊の分は、良いの、俺から言った事だから!
良くないのは、伊織と和美!
そうだ、そうだよ!
すっかり忘れてた!
伊織と和美に弁当を作る必要なんて――まったく無い!!
2人共、昼飯代を含めた小遣い貰ってるんだし、俺が作る必要なんてまるっきり無いじゃないか!!
「いっちゃんが……燃え出した?」
俺は、ガシッと尊の肩を掴んだ。
「たけちゃん!! 俺、今、気付いた!!」
「何を?」
「伊織と和美に弁当作ってやる必要なんて無い、って事に!!」
「「「今更!?」」」
『T三兄弟』 に驚かれたぞ!?
なんで!?
「和泉……寧ろ、俺達の方が訊きたい……なんで今まで弁当を作ってたんだ?」
えっ?
えっとー、えーと……
「なんでだろ?」
理由は覚えて無い!!
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