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「だから和泉は大ボケだと言うんだ!!」
又たく兄に怒られた……たく兄、怒り過ぎだぞ?
「なんかね、なんか、いつの間にか作ってたんだよ?」
曖昧な記憶を呼び起こしても、なんでだかわからない。
「伊織と和美のこった、和泉を良いように誘導して利用しやがったんだろ、ったく!」
たか兄まで怒る……
「……悪いの、俺?」
ぐすん、と鼻を鳴らした俺に、3人は慌てた。
「ち、違うよ、いっちゃん!!」
「そうそう、和泉は悪くないって!!」
「水族館にプラネタリウムもセットしてやる!!」
たか兄の言葉を耳にして、
「たか兄、本当!?」
途端に浮上する、俺の心!
たか兄は、しっかり頷いてくれた。
わーい、わーい、と喜び走り回る俺を、3人がガックリ肩を落として溜め息混じりに見てた。
「……タケ……こうなったらもう、お前がしっかり和泉を引っ張れ」
たく兄に命じられた尊の顔が、もの凄くひきつってる……Why?
「たく兄……伊織と敵対するより難しい気がするんだけど……」
えーっ、俺、伊織程扱い難くないぞォー!!
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