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「まあタケの方が、和泉よりボケ度はましだからな? タクの言う通り、タケが和泉を上手く引っ張るしかないな?」
「……2人共……俺に死ねと言うの……?」
もの凄く暗い顔した尊の問いに、たか兄とたく兄は酷く真面目な顔で、
「「タケ、頑張れ!!」」
そう言って、尊の頭を優しく撫で出した。
なので、俺も尊の頭を撫でてやる。
「たけちゃん、ファイトだ!!」
ついでに気合いも入れてあげたら、3人揃ってドデカイ溜め息ついたぞ!!
「……いっちゃんには、何を言っても無駄だっけ……」
すっかり落ち込む尊に、たか兄がすかさず声を掛けた。
「よし、頑張ったらタケには、新しいパソコン買ってやる!」
「兄さん!?」
大盤振る舞いのたか兄に驚いたのは、尊本人よりもたく兄だった。
「兄さん、パソコンは高過ぎだろ!?」
「今の所、金の使い道無いから、構わないさ」
そう返したたか兄は、何故か寂しそうに天井を見上げた。
「……また振られた訳か……」
納得顔で、たく兄が呟く。
「……シゴト ト ワタシ ドッチガダイジナノ……ッテイワレタッテ オマワリサンハ ダイジ ……」
ぼそぼそ溢すたか兄。
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