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「たか兄……本当に買ってくれるの……?」
おずおずと問い掛ける尊に、現実世界に帰還したたか兄が、尊の頭を撫でながら頷く。
「どうせ直ぐタケの誕生日だし、合わせてだけどな?」
「全然、良い!!」
ぷるぷる首を横に振る尊の顔は、喜びに真っ赤になってる上に、涙まで浮かんでる!
「良かったね、たけちゃん!!」
「うん!!」
で俺達は、わーい、わーいと喜び走り回った!!
「兄さん、タケに甘過ぎ……」
「タケがやる気出すなら、安いもんさ」
走り回る俺達を見ながらたか兄は、それに、と続けた。
「上手くすれば、タケが少しは男らしくなれるかもしれないしな?」
「タケだけ? 和泉には男らしさを求めない?」
茶化す様なたく兄の問い掛けに、たか兄は俺を見て、
「和泉は諦めた!」
あっさりこん、と言い切った!!
ぶーっ、見捨てられたあ~!
でも、良いや♪
水族館、プラネタリウム~♪
レッサーパンダ・ストラップ、パソコン~♪
喜びの唄を歌いながら舞踊る俺達に、たく兄がストップをかけた。
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