二匹目 レッサーパンダは 笑う!?

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「たか兄……本当に買ってくれるの……?」 おずおずと問い掛ける尊に、現実世界に帰還したたか兄が、尊の頭を撫でながら頷く。 「どうせ直ぐタケの誕生日だし、合わせてだけどな?」 「全然、良い!!」 ぷるぷる首を横に振る尊の顔は、喜びに真っ赤になってる上に、涙まで浮かんでる! 「良かったね、たけちゃん!!」 「うん!!」 で俺達は、わーい、わーいと喜び走り回った!! 「兄さん、タケに甘過ぎ……」 「タケがやる気出すなら、安いもんさ」 走り回る俺達を見ながらたか兄は、それに、と続けた。 「上手くすれば、タケが少しは男らしくなれるかもしれないしな?」 「タケだけ? 和泉には男らしさを求めない?」 茶化す様なたく兄の問い掛けに、たか兄は俺を見て、 「和泉は諦めた!」 あっさりこん、と言い切った!! ぶーっ、見捨てられたあ~! でも、良いや♪ 水族館、プラネタリウム~♪ レッサーパンダ・ストラップ、パソコン~♪ 喜びの唄を歌いながら舞踊る俺達に、たく兄がストップをかけた。
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