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「2人共、とち狂うのも、そこまでだよ?」
ピタリと立ち止まる俺達に、たく兄は厳しく言い放つ。
「飽く迄も、成功報酬だと言う事を、忘れない様に!」
えっ、そうなの?
えっ、確実じゃないの?
「「そんなあ~!!」」
そりゃないよぉ~!!
たく兄、酷い!!
「「たく兄の鬼!!」」
ふふん、とたく兄は鼻で笑いやがった!!
「俺は、兄さんみたいに甘くないからな?」
ただで貰えると思うな、って言われた……。
「別に成功し……」
言い掛けたたか兄は、たく兄に止められる。
「兄さんは黙る!」
「……ハイ……」
兎に角、とたく兄は言った。
「報酬が欲しければ、2人共頑張る事!」
俺は和美にちゃんと宣言して、夜には荷物を纏めて黒岩家に来る事――と言われた。
尊は、中谷達に対して上手く立ち回る、そして――俺を暴走させない事――って、なんで!?
「俺、暴走なんてしないよぉー!!」
抗議すれば、
「暴走しかしないだろ?」
ばっさりたく兄に切られた!!
……シナイッテバ……
「何はともあれ、しっかりやるんだよ?」
俺と尊は不安いっぱいに頷いた……。
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