三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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朝はくる…… 何があろうと、何がなんでも、やっぱり朝はくる…… はあ~、気が重い。 朝食の準備を終えた俺は、昼食用の大量のサンドイッチも作り終え、気を落ち着かせる為にも甘いココアを飲みながら、考えてみる。 兎に角、今朝の俺のミッションは、和美に 『宣言』 する事だ。 俺なりに考えた手順を反芻して……滅入ってしまった…… あ~、和美に睨まれるんだろうなあ~はあ~、物凄く気が重い…… なんてやっているうちに、バタバタと慌ただしく和美が起きてきた。 時間は7時半。 「あーもう、こんな時間!? ちょっと和泉、何で起こしてくれないのよぉー!?」 煩い和美をなるべく見ない様にして、俺は食事を始める。 目を合わせたくない…… だが、そうもいかない…… 「和泉?」 返事をしない俺を訝しげに見ながら、和美はトーストを食べ出した。 そんな和美の前に昼食のサンドイッチを置き、俺は改まった顔で和美を見返す。 頑張れ、俺!! 負けるな、俺!! 水族館とプラネタリウム、ついでにレッサーパンダ・ストラップが待っている!! あ゙〰、俺もレッサーパンダ・ストラップが、二の次になってる!?
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