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「和美、俺、決めたんだ」
「ふぁひほ(何を)?」
パンを口に入れながら喋るなんて、なんて娘(コ)だ!!
「此れからは、和美の世話を一切焼かないって」
「へっ?」
和美は鳩が豆鉄砲を食らった様な顔――ポカンとなっていた。
「あと、俺、今夜から暫くたけちゃん家で生活するから」
「はっ?」
「当然、明日からは弁当も作らないから。 和美は昼食代も含めた小遣い貰っているし、良いよね?」
よし、キッパリと言えた!!
やったよ、たく兄!
俺、頑張ったよ!!
「えっ、えっ、ちょっ、なんで……?」
慌てる和美に、勢いつけて更に俺は言う。
「俺、和美に甘過ぎたって、気付いたんだ」
よし、この調子で頑張れ、俺!!
「一生懸命やってたのに……和美が部活やモデルのバイトして大変だと思うから、和美の為にって一生懸命やってたのに……」
よし、ここで、ちょっと憤慨して……
「なのに和美は、50……いやたったの25円で俺のメアドを売ってコーヒーを買った……小遣いなんか俺より持ってるくせに……」
良いぞ、この調子で行ってみよう!!
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