三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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「和美、俺、決めたんだ」 「ふぁひほ(何を)?」 パンを口に入れながら喋るなんて、なんて娘(コ)だ!! 「此れからは、和美の世話を一切焼かないって」 「へっ?」 和美は鳩が豆鉄砲を食らった様な顔――ポカンとなっていた。 「あと、俺、今夜から暫くたけちゃん家で生活するから」 「はっ?」 「当然、明日からは弁当も作らないから。 和美は昼食代も含めた小遣い貰っているし、良いよね?」 よし、キッパリと言えた!! やったよ、たく兄! 俺、頑張ったよ!! 「えっ、えっ、ちょっ、なんで……?」 慌てる和美に、勢いつけて更に俺は言う。 「俺、和美に甘過ぎたって、気付いたんだ」 よし、この調子で頑張れ、俺!! 「一生懸命やってたのに……和美が部活やモデルのバイトして大変だと思うから、和美の為にって一生懸命やってたのに……」 よし、ここで、ちょっと憤慨して…… 「なのに和美は、50……いやたったの25円で俺のメアドを売ってコーヒーを買った……小遣いなんか俺より持ってるくせに……」 良いぞ、この調子で行ってみよう!!
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