三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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了解した、とたか兄はサンドイッチを運び出す。 たか兄を追って車に乗り込むと、 「お早う」 尊に声を掛けられた。 「お早う」 返す俺を、尊は気遣う様に見つめてくる。 そうか、尊には通じちゃうんだなあ~ でも尊は訊かない、俺も今は語らない。 「ずいぶん作ったね~」 ふっと、大量のサンドイッチを見て、尊は呟く。 「今日は、伊織一派のも用意したからね?」 ふーん、と鼻を鳴らした尊は、やはり 『何故?』 とは訊かない。 「たけちゃん」 「なんだい、いっちゃん?」 「俺、たけちゃんと親友になれて本当に良かった」 俺の言葉に尊は、嬉しそうにふわりと笑った。 「うん、俺も!! いっちゃんと親友になれて、本当に良かった!!」 ガシっと手を握り合う俺達をバックミラー越しに見たたか兄が、 「やっぱりお前達、結婚しちまえ」 なぞと宣ったが、無視だ。 「たけちゃんがいてくれるから、嫌な事にも耐えられるし、立ち直れる!!」 言葉にしなくとも自分を理解してくれる親友がいる――俺って、最高に幸せ者だ!!
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