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「師匠、ついに2人揃って美原に愛の告白ですか?」
「郁里ちゃん、愛の告白なんて無いからね? 第一、なんで伊織なんかにしなけりゃいけないの!?」
「そうだよ~、伊織相手なんて、天地がひっくり返ってもありえないよ~」
俺と尊ではっきり否定した瞬間、凄まじい風切り音と共に、得体の知れない何かが俺達の方に飛んできた!!
しまった!!
油断した!!
「「あ゙だっ!!」」
ガンッ!!――っと言う音と共に俺達の顔面に激突したのは――コーヒーの空缶だった!!
しかも、ご丁寧にちゃんと一本づつ……
「伊織、俺のもちゃんと回収しておけよ?」
伊織の隣に立つ『リア充四天王』の1人、我がクラスの委員長・南 李杜(ミナミ リト) が顔面を押さえる俺達を見ながら、愉しそうに呟いた。
伊織と同じ長身で銀縁眼鏡の少し冷たい感じのイケメンの南は、『究極の大魔王』と呼ばれる伊織に並び、『最凶の鬼畜王』と呼ばれる伊織並のドSだ。
あ〰、笑ってる!
愉しそうに、笑ってる!
新田が空缶を拾いながら、苦笑いを浮かべた。
「師匠達って、本当に懲りないなぁ~。 攻撃されるのわかっている癖に、何で言っちゃうかなぁ~」
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