三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

17/43

1077人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
「そっかあ、いっちゃんが和美ちゃんに逆らえないのって、その約束のせいかもね?」 言いながら、尊は両腕伸ばして俺を抱き締めた。 「でも、大丈夫、いっちゃんには俺が居るから」 尊の腕から、優しい暖かさがゆっくり流れてくる。 「いっちゃんが2人を守るなら、俺がいっちゃんを守るから」 「けど、たけちゃんは誰が守るの?」 「俺にはたか兄もたく兄も居るよ」 ん゙〰、確かに最強ペアかもしれないが、なんか足んないぞ? ……あっ、そうか!! 「俺もたけちゃんを守る!」 尊の傍には、俺も居ないとね? 「いっちゃんはお母さんと和美ちゃんで、手一杯でしょ?」 「大丈夫だ、母さんも和美も俺より強いし!」 答えて、アレ?、と思った。 あの2人って……守る必要な……い……? 「たけちゃん……なんか俺、2人共守る必要ない気がする……」 「でも、ほら、2人共、一応か弱い(?)女性だし?」 言ってる尊自身も、疑問系だ。 か弱い女性? 誰、それ? 知らない……。 「たけちゃん……寝よ?」 「そうだね、いっちゃん」 お休み。 お休み。 あ゙あ゙っ、二重に頭が痛い!!
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1077人が本棚に入れています
本棚に追加