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「そっかあ、いっちゃんが和美ちゃんに逆らえないのって、その約束のせいかもね?」
言いながら、尊は両腕伸ばして俺を抱き締めた。
「でも、大丈夫、いっちゃんには俺が居るから」
尊の腕から、優しい暖かさがゆっくり流れてくる。
「いっちゃんが2人を守るなら、俺がいっちゃんを守るから」
「けど、たけちゃんは誰が守るの?」
「俺にはたか兄もたく兄も居るよ」
ん゙〰、確かに最強ペアかもしれないが、なんか足んないぞ?
……あっ、そうか!!
「俺もたけちゃんを守る!」
尊の傍には、俺も居ないとね?
「いっちゃんはお母さんと和美ちゃんで、手一杯でしょ?」
「大丈夫だ、母さんも和美も俺より強いし!」
答えて、アレ?、と思った。
あの2人って……守る必要な……い……?
「たけちゃん……なんか俺、2人共守る必要ない気がする……」
「でも、ほら、2人共、一応か弱い(?)女性だし?」
言ってる尊自身も、疑問系だ。
か弱い女性?
誰、それ?
知らない……。
「たけちゃん……寝よ?」
「そうだね、いっちゃん」
お休み。
お休み。
あ゙あ゙っ、二重に頭が痛い!!
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