一章 陽良

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  ひとしきり泣いたあと、ぼく達は夕闇の家に向かった。 夕闇も両親もぼくのお父さん、お母さんと同じで即死だった。 一瞬で家族がいなくなってしまった。 「…誰もいなくなっちゃった……これからどうしよう…」 そんなぼくの呟きが聞こえたらしい。 夕闇は「とりあえず学校に行こう」と返してきた。 夕闇の冷静な判断力に少し感心した。  
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