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「行ってくるな?」
「…うん」
心配そうに見つめて来るから
早く行って、って頭に置かれた手をぎゅっと握ってから離した
「じゃあ、おとなしくしてろよ?」
「わかってる…いってらっしゃい」
まだ心配そうな悟くんに手を振って目を閉じた
はぁー、久しぶりだった悟くんとのオフ
それなのに今朝目が覚めると
熱っぽくて体がだるい
それに加えて悟くんは急に一本仕事が入って…
ついてないな
やっぱり日頃の行いが悪いの?
ひとり残されるとやっぱり心細くって
誰かに居てほしいって思ってしまう
「悟くん…」
居るはずないって分かってるのに
ベッドから這い出て
リビングまでふらつきながら辿り着いた
「グスッ……さとる、くん」
悟くんが脱ぎ捨てて置いてた
パジャマ変わりのTシャツを見つけて
それを抱きしめ思いっきり息を吸い込んで自分の中で悟くんをいっぱいにした
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