猫の私とお買い物と旧友

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『ご主人?何がそんなに嬉しいのかしら?こんなに私が苦しんでるのに』 私は爪を立て引っ掻く姿勢をとった。 しかし、 ご主人は全く表情を変えることはなかった。 「いやぁな、普段普通に友達ん家連れてく言うたらお前絶対行かへんやろ?」 『確かに』 「『行く』言わせれたんが嬉しくてな」 つまり、 私は知らない間にご主人の友達の家に行くよう仕向けられていた、と。 『人の気も知らないであんたはぁぁぁぁぁ』 「実際には猫やけどな♪」 『ムカッ』 「(あせあせあせあせあせあせあせあせあせあせあせ)」 私の背中に鬼でも見えたのだろう。 先ほどの笑顔はどこへやらご主人は顔を青くしブルブル震えていた。 『覚悟ーー!!!!!』 「ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 これを期に辺りでは夕方の叫びという都市伝説が生まれたとか生まれなかったとか 第2話Fin
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