猫の私と出会い

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人はどうやら小銭ではなく私を捕まえたかったらしい。 よく考えずとも両手で取りにきたのだから小銭が目的でないことは明白である。 どんな馬鹿な人間でも隙間のものを取るのに両手を使う者はいない。 しかし、 私はそれに気付かず軽々とその人に向き合う形で持ち上げられた。 私は目を点にして、しかし冷静に現状を確認した。 (私は今人に捕まっている。それにこいつ、何故か笑っている。) そして、 私は一つの結論に至った。 こ・ろ・さ・れ・る 訂正。 私は冷静ではなかった。どういう思考回路を辿ればそんな結論に至るのか。 普通はイタズラされるとかイジメられるとかだ。 その時の私はただただこれから起こるであろう(起こりません)恐怖に身震いし冷や汗を流していた。 それを見て何故か人はさらに笑顔になった。 (殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される) どうもその笑顔を快楽殺人鬼と思ってしまっていた。 その快楽殺人鬼(違います)の笑顔で更なる恐怖が私の中を駆け巡った。 「ん?なんや、俺のこと殺人鬼かなんかとでもおもっとるんか?」 (何で分かるの~~!!!!) 殺人鬼(違います)は笑顔のまま尋ねた。 だが、 私は心を読まれ恐怖が最高潮に達していた。 にもかかわらず、 殺人鬼(違[省略])は突如私を抱き締めた、否抱き締めようとした。 『な~~!!止めろ~~!!!!』 「しゃべった!!!!!!!!」 殺人鬼[省略]は目の前で起きた怪現象に驚き手を離した。 私は地面に不時着すると自分の行動を思い出した。 『ホントだ~~!!!!!』
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