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一旦時は進む。
「確かそんなんやったな」
『ご主人ほんの一月前のことも忘れたの?』
「い~や~。忘れてへんで~」
『わかりやすいウソついてるんじゃないわよ』
私達はリビングで一番スペースを取っているソファに向かい合うように座っている。
何故か殺じ…ご主人は正座をしていた。
外では蝉がうざったいほど鳴いている。
『まぁいいわ。読者さんにもアホなご主人にも分かりやすいように出会った時の話をしてあげてるんだから、感謝しなさいよ』
「お前‥‥‥。小説の設定覆すようなこと言ったらあかんやろ。つかいい加減に俺のことご主人言うのやめい」
『嫌よ。というか、ご主人が言えって言ったんでしょうが』
(アホと言ったことはつっこまないのね)
「まぁせやけど‥‥‥。そうすると俺名前が某ラノベの妹ちゃんみたいになってまうやんけ」
『別にいいんじゃない?どうせ読者さんはご主人の名前に興味なんかないわよ』
「ひどい!!」
そう言ってご主人は肩を落とした。
正直、
ご主人をいじめるのが楽しくてしょうがない。
『まぁそういう風に生まれたのよ。諦めなさい』
「お前ホントにドSだな」
『お褒めの言葉ありがとう』
「褒めてねぇ!!!」
そして、
時は一月前に戻る。
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