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高校球児になった2人は、もちろん会うことがなくなった。
365日、ずっと練習。
ただでさえ黒かった肌は、さらに黒く焼け焦げていった。
厳しい練習に歯を食いしばり、大小怪我をしても、決して音をあげなかった。
そんな2人は、高校でも活躍していた。
剛紀が通算70発を放ち
小島が自慢の肩で155キロを投げ
関東最強の打者と投手ともてはやされた。
そんな2人は三年夏に甲子園で対決もした
結果は剛紀の三連発で、剛紀の高校の圧勝だったが、それが大学進学を希望していた小島の闘士を燃やさせた。
大学には行かずに、プロ志望届を提出し、また、剛紀も甲子園終了後、同じくプロ志望届を提出。
日本選抜にも選ばれた2人だが、やはりそこでも活躍。
そして、最後には2人で会話をして別れた。
「プロでは負けない」
「プロでも負けない」
と別れ際に言葉を交えて。
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