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途端にどよめき始める球場内。
高卒ルーキーが、初スイングで、初ホームラン。
しかも、打球にプロの力強さがあった。
どよめきの止まないグラウンド。
首脳陣は満足そうに口元を緩ませ、グラウンドの選手たちは新人離れした打撃に驚いていた。
そんな中、二球目が投じられる。
カァン!
ジャストミートした打球は目の覚めるような弾丸ライナーで、バックスクリーンに突き刺さった。
次第にざわめくグラウンドの中で、剛紀は確実にボールを捉えていく。
その後ろでは、監督の若辺が不敵に笑っていた。
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