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小学三年生の時、剛紀は地元にある少年野球団に入団。
まったくの初心者だった剛紀にとって、野球は難しいものであり、子どもながら四苦八苦していた。
それでも、負けず嫌いな剛紀は、決して練習をサボったり手を抜いたりしなかった。
むしろ、誰よりも練習を頑張っていた。
剛紀の一番の長所である。
そして、もうひとつの大きな理由として、仲間の存在がある。
自分より野球の上手い同世代連中に、少しでも早く追いつき、追い越してやりたかったのだ。
特に、同世代で一番うまかった、小島 浩介(コジマ コウスケ)。
剛紀と小島は、親友でもありライバルでもあった。
剛紀は、少年野球をやっていた小島に相談して、入団したのだった。
その小島に負けたくない一心で、走った、バットを振った。
そうしているうちに、時間は流れて行き、剛紀たちは六年生になった。
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