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「あたし…。ちゃんと、一真に言うよ」
決意表明のように口に出すと、すかさず優花が、今日?と言ってニヤリとする。
さすがに頷くことが出来ずに、あたしは、そ、そのうち…と消え入りそうな声で答えてしまった。
一瞬で揺らいだ決意にまりのは苦笑いして、すっかり冷めたポテトを口に押し込んでいた。
「まぁ本気を出した冬也が、葵を落とせるのかも見物だよね」
…優花さん?
楽しんでないよね?
じとーっと黒いオーラを纏った優花を見つめていると、それに気付いたのか急に咳払いをしてジュースを飲んだり、座り直したりとわたわたしている優花に、自然と顔が綻んでしまっていた。
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