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夜、冬也君からメールがきた。
『まだ泣いてる?明日迎えにいくから、一緒に学校に行こう』
あたしはもう、泣いていなかった。
今日起きた事を、整理するだけで精一杯だ。
『大丈夫。いいよ』と短い返事を返し、布団に潜りこむ。
…キスを、してしまった…。
冬也君は、あたしのこと、好き…だったのかな。
…でも。いつから?
あたし全然、気付かなかったよ…。
だから、かな。
いつもいつも、優しくしてくれてたの。
ジェラートショップでの、冬也君の綻んだ顔が頭に浮かぶ。
あたしが、冬也君の好きな子…だから、嬉しそうだったのかな。
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