新しい恋

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火の元よし! 戸締まりもOK! 身支度も…うん、バッチリ! 「さて、行きますか」 玄関の鍵を閉め、アパートの階段を降りる。 ふと、一台の黒いセダンに目が止まった。 「あっ…れ?瀬川さん?」 様子を伺うようにそっと近付くと、運転席から瀬川さんが降りてきた。 まだ時間じゃないのに… これから待ち合わせ場所に向かうとこだったんだけど… 「すみません。早く会いたくて迎えに来てしまいました」 肩をすくめ、少し困った様に微笑む瀬川さん。 「そうなんですか」 この人は女心を擽るのが上手いな。 私はつい嬉しくて笑顔が零れた。
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