新しい恋

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助手席に腰を下ろし、シートベルトに手を伸ばす。 「…私も…瀬川さんに会いたかった…です」 シートベルトを引っ張りながら、小声で呟く。 早く心の中を瀬川さんで満たしたいから。 「嬉しいですね」 瀬川さんはクスッと小さく笑うと、恥ずかしさで俯く私を強引に振り向かせキスをしてきた。 初めは触れるだけのキスが、徐々に深くなっていく。 「…っ……」 唇を割って侵入して来た舌が、私の舌を捕らえようと絡みついてくる。 かと思えば、焦らすように口内を撫でたり… 私のトロい舌は、瀬川さんの舌の動きに、なかなかついて行けない。 呼吸のタイミングも掴めないまま、息苦しさに耐え、何度も唇を重ねる。 これっ…ヤバい… 甘く、濃厚なキスに軽く意識が飛びそうになった。
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