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私達の視線に気付いた店員は、ハッと我に返り、慌てて口元を押さえた。
「失礼致しました。あまりにも仲がよろしいので、つい微笑ましくて…素敵なカップルだなと…」
再び笑顔に戻った店員の弁解に、圭吾の表情が綻んだ。
「俺と彼女、ちゃんとそーゆー風に見えるんですか?」
「はい、もちろんです。失礼ながら店に入って来た時点では、姉弟かと思いましたが…二人を包む空気で、それがとんだ間違いだという事に気が付きました。とてもお似合いのお二人ですよ」
その言葉を聞いて、口元が緩むのを抑えられない私。
いや、それ以上に、隣の彼の締まりのない顔といったら…
相当嬉しいらしい
ぷぷっ…かわい
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