入籍と母の企み

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いやいや、そんな話じゃなくて… 「と、ところで母さん、あれ、何?」 素早く話題をすり替える。 恥ずかしい話題は無かった事に。 『は?あれって?何よ』 本気で分からないのか、ただすっとぼけているのか 母は、逆に聞き返してきた。 「…何?あの制服みたいなの」 『制服みたいなの、って制服に決まってるじゃないの。見て分からない?』 カチン 何だか馬鹿にされている気分… 「…で、あれ、どういうつもり?」 冷静さを失わないように、敢えてゆっくりとした口調で母に問い掛ける。 『だから、圭吾さんに似合うと思って』
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