入籍と母の企み

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しれっと言ってのける母に、軽く頭痛を覚え、そっと額を押さえた。 『ホラ、あんたの母校の制服よ。今年からデザインが一新したのよ』 「あ、そう…」 『何でも、有名なデザイナーがデザインしたらしいわよ!おっしゃれーよねぇ』 「…そう」 呆れ果てて、相槌も段々と素っ気なくなる。 『あんたの時代は、地味な制服だったからねぇ…』 「…まぁ、確かに…」 言われてみれば、確かに紺色でシンプルな形のブレザーとプリーツスカートだった。 因みに男子は学ラン。 当時は、それをいかにお洒落に着こなすかで、頭を悩ませていたなぁ… …って違う違う
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