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その日の夜中
もしかしたら
もう帰って来れないかもしれないなぁ
だから皆にお別れをしとくか
まずは山崎
一人一人
部屋を回ることにした
―あっ寝てる……そりゃそうか
退――お前はやっぱり
ジミーだったけど
気が利いて元気がないと必ず声掛けてくれたね
ありがとう。
助かったよ
バィバィ
次は総悟だ
総悟は起きてると思ってたなぁ
暗くなった部屋に
肩を落とす
総悟はいっつも笑わせてくれた――
まるで恋人が出来たみたいだったよ
ありがとう。
｢ありがとう――総悟さようなら｣
起きていた沖田
翔の野郎……馬鹿だなぁ
さよならなんてあるわけねぇだろぃ
明日はしらねぇ振りしねぇとな
最後は土方ｻﾝだ
大好きな人
憧れの人
土方ｻﾝ私は貴方に会えてよかった。
貴方が居たから頑張れた
貴方が居たから真選組に居られた
ありがとうございます。
｢土方ｻﾝ……大好――｣
｢翔――皆にお別れを言ってんのか??｣
ひそひそ声で
話し掛けてきた近藤さん
｢まぁ……でも絶対帰って来るから待ってて下さい
こんな時間まで起きててくれてありがとう。近藤ｻﾝ｣
｢いやさっきまで寝てた｣
｢ｸﾏ出来てる｣
｢メイクだメイク｣
ありがとう。近藤ｻﾝ――…
｢行ってきます。｣
｢あぁ｣
――バタンｯ――
｢ﾄｼ起きてんだろ??｣
｢あぁ…なんで言わなかった?｣
｢ｱｲﾂが……な｣
｢そうか…｣
翔お前最後に 大好って……どっちの意味だ??
異性としてか?
仲間としてか??
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