プロローグ

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ここは遥か未来の地球。 魔法は科学であり、力である。それぞれの国は、魔法を軍事水準や生活水準の向上に利用した。そして日本もその一つである。 この話は日本の軍事関係者を多く輩出している名家である早風一族が最初の舞台となる。 ある一室で男の怒鳴り声が響いた。その男はこの家の当主にして軍で准将の地位を収めている早風直人である。 直人「同調率がたったの5%だと?貴様はどうやら我が早風一族の出来そこないのようだな!この恥さらしが!!」 魔法の源である魔法力は5歳のときにナノマシンを投与することで得られる。このときにナノマシンと血液が化学反応を起こす。この化学反応を同調と言い起こり具合を同調率と言う。 この反応は個人差があるが基本投与から一週間で効果が表れる。 この時怒られている少年も一週間前に投与を行っていた。 少年「ごめんなさい。」 少年は誤っていたが、当然少年に非はなかった。同調率は個人差があるからである。親が高いと子も高くなる確率は上がるのだが確実ではない。この早風も少年のような子供は今までも少なくはなかった。 しかし直人の子供は少年とその双子である妹しかいないため、この結果に不満なのだろう。 直人「貴様などもう知らん!明日からは下で生活しろ!二度とこの屋敷に来るな!!もちろん澪とも会うなよ!!」 少年「そんな!!待って下さい!魔法の練習も勉強も一生懸命ますのでお許しください!!」 直人の非常な命令に少年は泣きながら許しを請う。しかし直人の心を動かすことはできなかった。
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