不幸の始まり

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先週入学したばかりの高校の制服に袖を通し、リビングに行く。 机の上には朝ご飯の定番! ご飯と焼き魚の鮭、味噌汁に納豆が置いてあたった。 「いただきます。」 私は手を合わせてからそう言って朝ご飯を食べはじめた。 「んー、おいしー」 「ふふ、それは良かったわ。」 お母さんは洗濯物を干しながら微笑んだ。 小さい頃からお母さんと暮らしてきた私。 お父さんなんて必要ないと思ってたし、例え居たとしても会いたいなんて思ったことは微塵もない。 今の生活がこのままずっと続くなら、これ以上幸せなことは絶対ない。 私はそう思ってた。 そうこの時までは。
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