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「…またか。」
「多分ね。」
理玖の声に頷く藺。
「なぁ、だったら連れ戻せば?」
亮の声に皆が顔を上げる。
「このままじゃ前回と同じだよ。何にも変わんない。記憶喪失になったからと言って別の場所に住まわせて別の学校に通わせてまるで身内なんて殆どいません、天涯孤独ですみたいに暮らすなんてキツクね?ツラくね?」
確かに。
そうだ。
また、同じことの繰返しだ。
もう2度としちゃいけない。
気づいてた筈なのに繰返した。
でも俺たちはもう何も出来ない幼い子どもじゃない。
俺たちにだって出来ることはある!!
「よし!行くか!」
俺の声に直人も賛同した。
「だな。俺たちの姫をすくうぞ!」
「オー!!!!」
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