再び

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蘭のクラスメイトは案外はやくに見つかった。 「ホントに知ってるのか?小西蘭。」 「この間転校してきたこの子にそっくりな子でしょ?」 「何か先生に捕まってた。」 2人の女子生徒は不良校にしては珍しく至って普通の子だった。 「先生に捕まってた?」 「なんか毎日捕まってるよ。」 「いつも脱け出すみたい」 「脱け出すって…先生と1対1なんじゃ」 「あっ!!」 藺の言葉を遮り1人が目線を上にして声をあげた。 目線の先を見ればそこには空から降ってくる人。 どこの高さから降りて来たのかは不明だが先生らしき人物が窓から顔を除かせているのをみると2階になる。 見事に綺麗な着地を成功させた蘭の顔は無表情に見えて満足気だ。 あんたは超人か!!
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