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「ヤバッ。デカッ。ここが家?絶対違うでしょ。家じゃないじゃん。このスケール。屋敷だね最早。此処に藺一人で住んでるの?」
「いや、蘭が来てから色々あって…今じゃここにいるメンバーの家みたいになってて殆ど皆家にいるよ。お父さんの許可もとってあるし。それとあともう一人弟の葵も。幼稚園児のムダに元気な5歳。」
「あぁ。葵ね。会ったよ。病院のお見舞いに来てくれたもん。笑顔に癒されたなー。」
家に入りながら私は蘭に色々と説明して見せたが得に気になるところは無いようで、深く聞く聞き入ることはなくリビングで話をすることになった。
「普段、皆ここに集まってるの?」
蘭の質問に直人が答える。
「まぁ、食事は原則全員揃ってだし、ひまな時はここでくだらないことばっかり話してるよ。」
「仲…良いんだね。」
「言っとくが蘭だって前はそのくだらない話一緒にしてたんだからな。」
「…そっか。私ちゃんと輪に入れてたんだね。…ねぇ、皆の名前ちゃんと教えて?」
儚げに笑う蘭。
ちょっとつつくと壊れちゃいそう。
蘭は今、何を感じて、何を思ってる?
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