綺麗なもの

6/8
前へ
/103ページ
次へ
  爽やかに笑うイケメンホストと 苦笑いをするしかない高校3年生男子(アキラさんの予想的中怖い)。 ここは二丁目ではなく、歌舞伎町の丁度まんなからへん。 受験勉強が息詰まって気分転換に散歩してただけなのに 何故こんな、こんなことにならなきゃならんのでしょうか。 「交際……?男同士で?初対面で?」 「はい、」 わなわなと聞くと、ホストは爽やかに答える。 天然なんじゃないかと思えてきた。 「今ここで、とは言いませんので、答えが出たらここに連絡してください、」 名刺の裏に何かを書いて、また渡された。 「では、引きとめてしまって申し訳ありませんでした」 「ちょっ!え!は?!」 アキラさんはそう言って、俺に背を向けてどこかに消えてしまった。 いや、いやいやいやいや、 ねーよ。ねぇえよ!!! ホスト?!男に求愛された?!からかってんの?! ……あ。 渡された名刺の裏を見ると、これまた奇麗な字で書いてあった。  
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

63人が本棚に入れています
本棚に追加