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空があおく澄んでいる。
「楓。いつものよろしく。」
やっぱりあれか…。
「はい…。」
先輩は私の膝に頭を乗せ、寝転んだ。
「起こす時はどうするんだった?」
「予鈴五分前にキスで起こします。」
まだ慣れてないとき、これを聞かされた時は、嫌で嫌で仕方がなかった。
…無理にやらされましたけど。
「よろしい。んじゃよろしくな。」
「はい…。」
素直に従う私も私だけど従わなければとんでもない事になってしまう…。
「…先輩。もう寝たか…。」
先輩の寝顔は幼く見える。
あのドSプリンスとは思えないくらい。
っていつの間に私先輩の髪撫でてた!?
気がつくと、私は先輩のさらさらの栗色の髪を撫でていた。
…何してるの…。私…。
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